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救命救急で看護師がドクターヘリに乗る資格は?フライトナースになれる病院を探せ!
救命救急で看護師がドクターヘリに乗るにはどうすれば良いのでしょう?フライトナースになるには経験や資格が必要なのでしょうか?
救命救急という分野は医療界の中でもドラマなどに良く取り上げられていますよね。最近ではドクターヘリを扱ったドラマもありました。カッコいい!なんて憧れた方も多いんじゃないでしょうか?
また、高齢化社会や地域の過疎化・高齢化などの問題もあり、社会的にもドクターヘリには注目が集まっています。
ドクターヘリはもしかすると、救命救急で働いている看護師や救命救急を目指している看護師にとっては憧れの対象かもしれません。でも、その実情はあまり知られていないのではないでしょうか。
では、ドクターヘリとは何なのか、実情はどうなっているのか、ドクターヘリに乗るにはどうしたらいいのか、などについて見ていきましょう!
目次 [目次を隠す]
救命救急看護師がドクターヘリに乗るための第一歩!まずはドクターヘリとは何かを学ぼう!
救命救急看護師になってドクターヘリに乗りたい!フライトナースになりたい!
そんな夢を持つ看護師は、まずはドクターヘリとは何かを正しく理解しておきましょう。
それが夢をかなえる第一歩になります。
ドクターヘリとは
ドクターヘリとは「救急医療用ヘリコプター」のことです。
救急車よりも速く患者を搬送できるだけでなく、医師・看護師(ときに助産師)等が搭乗していることでその場で患者を診断し緊急処置を行うことができます。空飛ぶ救急車どころか、空飛ぶ救命救急処置室と言ったところです。
より緊急的な処置や救命を必要とする患者に対応するため、除細動器やモニター類だけでなく、人工呼吸器や携帯エコー・点滴ポンプなども装備されているのが普通です。
ドクターヘリの配備状況
日本では1990年代から試験導入が行われ、2001年の岡山県でのドクターヘリ導入促進事業開始をはじめとして、徐々に導入が進んでいます。
2024年2月時点で、ドクターヘリは全国47都道府県に57機が配備されています。日本全国でドクターヘリが運用されているのです(京都府は基地病院はないが、関西広域連合に属してドクターヘリを運用)。
ドクターヘリの運航費用は運航している医療機関が持ち出しで費用を負担し、そこに国と都道府県の補助が入ります。
また高い維持費用を軽減するためと広域で効率的な搬送を可能にするため、隣接する都道府県で連携してドクターヘリを運用している地域もあります。あるいは消防ヘリ・防災ヘリをドクターヘリと同様に活用しているところもあります。
救命救急看護師がドクターヘリに乗るには?フライトナースになるには資格や経験がいる?
救命救急で看護師がドクターヘリに乗るためには、「フライトナース」になる必要があります。
フライトナースという言葉を耳にしたことがある人は多いと思いますが、実際にフライトナースになるための資格や経験について詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
ドクターヘリに乗るフライトナースになるための資格や経験について確認しておきましょう。
何か資格が要るの?
ドクターヘリに乗るフライトナースになるためには、国家資格や認定資格があるわけではありません。
「じゃあ、看護師ならすぐにドクターヘリに乗れる!?」と思うかもしれませんが、現実はそれほど甘くはありません。
つまり、看護師なら誰でも搭乗できる可能性があるわけですが、実際のところはすぐに誰でも搭乗できるわけではありません。
あなたも想像できるように、ドクターヘリに搭乗できる看護師は救命救急の中でもエキスパートですから、それ相応の経験や実力が必要です。
2006年に日本航空医療学会フライトナース委員会が、フライトナースの選考基準を作成しています。
i. 看護師経験 5 年以上救急看護経験 3 年以上、または同等の能力が望ましい。リーダーシップがとれる。
ii. ACLS プロバイダーおよび JPTEC プロバイダー、もしくは同等の知識・技術を有している。
iii. 日本航空医療学会が主催するドクターヘリ講習会を受講している。
引用元:「ドクターヘリの安全な運用・運航のための基準」|厚生労働省
つまり、看護師経験は5年以上(うち3年は救命救急での経験)でACLSかJPTECのプロバイダーを受講、さらにドクターヘリ講習会を受講している必要があるということですね。
このフライトナースの選考基準はあくまでも「基準」なので、資格ではありません。
ただ、ドクターヘリを運用している病院すべてが、この日本航空医療学会フライトナース委員会の選考基準を順守していると考えて良いでしょう。
ドクターヘリに乗るためには厳しい選考を勝ち抜く必要がある
ドクターヘリに乗るフライトナースの選考基準を見て、「この3つの条件を満たせば、私もドクターヘリに乗れる!フライトナースになれる!」と思った人もいるかもしれません。
確かにそうなのですが、現実はそう甘くはありません。
ドクターヘリ搭乗は救命救急の看護師の憧れですので、フライトナースへの競争率は非常に高いです。
また、フライトナースは救命救急看護師としての高い能力を求められます。
だから、前述の3つの選考基準はあくまでも最低ラインとして考えておくべきです。
選考基準を満たすのは大前提であり、実際はさらに高いレベルが必要とされるのです。
フライトナースラダーを活用すべし!
救命救急で看護師がドクターヘリに乗るためには、フライトナースの選考基準を満たし、さらにフライトナースになるための選考を勝ち抜く必要があります。
「何をどうしたら、フライトナースになるための選考を勝ち抜けるの?」とパニックになる必要はありません。
フライトナースラダーを活用して、今のうちからライバルに差をつけておけば良いのです。
2014年にフライトナースラダーが作成されていて、フライトナースに求められる能力が段階的に示されています。
フライトナースラダーにはレベル別に看護実践力・対人関係力・管理力・教育力・自己教育力の5項目でそれぞれ身につけるべきスキルが細かく示されています。また、レベルに応じて受けるべき研修コース・セミナー等も紹介されています。
これを見て、今からフライトナースラダーのレベルⅠを満たせるように努力していけば、ライバルに差をつけて、ドクターヘリへの第一歩が大きく近づきます。
厳しい条件に耐えうる体力と精神力
ドクターヘリに乗るフライトナースになるためには、フライトナースとしてのスキルがあればそれで良いというわけではありません。
当然、ヘリに乗るので高所が苦手な人や乗り物酔いがある人は搭乗は難しいでしょう。
処置や搬送が短時間で終わるとは限らないので、その間、処置を行い続けたり緊張を途切れさせることなく患者に集中できるような、強い体力と精神力が求められるのです。
そうです、すでにご理解いただいているでしょう。ドクターヘリに搭乗できる看護師は、救命救急のプロ中のプロとも言える看護師なんですね。
救命救急で看護師がドクターヘリに乗るには基地病院に転職を!
救命救急で看護師がドクターヘリに乗るためには、ドクターヘリを運用している基地病院に転職するしかありません。 ドクターヘリを運用している病院は、2024年時点で全国に64病院(2病院で1機を運用も含む)あります。この64病院のいずれかに転職し、救命救急に配属し、経験を積んでフライトナースを目指すのです。
救命救急看護師としてのスキルアップを!
ドクターヘリを運用している病院に就職・転職したら、救急救命の職場に就かなければなりません。
病院によっては救急救命は人命への責任が大きいため、新卒の看護師や救急経験のない看護師が転職してすぐの時期には救命救急へは配置していない場合があります。
その場合は、外科系や集中治療室など急性期看護や重症看護ができるところを希望しましょう。急性期患者や重症患者が多い診療科での経験は、救命救急で働くための大事な経験値になります。
晴れて救命救急に配属になっても、ドクターヘリに乗れるようになるには、最低でも3年程度以上の経験は必要です。
おおよそ全科の重症・急変に対応できて適切な看護ができるには、概ねこのくらいの期間の経験が必要ですし、勉強にもこのくらいかかると考えておきましょう。
救命救急に配属になったらすぐにフライトナースラダーを意識して、どんどん勉強をして、経験を積んでいきましょう。
まとめ
どうでしたか?ドクターヘリの実情はおわかりいただけたでしょうか?
ドクターヘリに乗れる救命救急看護師になるにはなかなか大変な道のりかもしれません。しかし、ドクターヘリでなければ助けられない命がそこにあると思うと、とても挑戦しがいのある仕事ですよね。
ドクターヘリに乗ってみたい、ドクターヘリを運用している病院に就職・転職してみたい、という方はぜひ転職サイトを活用してください。
というのもドクターヘリの運用は各病院に主に任されているため、就職先を決めるにもドクターヘリに乗るためのスキルアップを試みるにも、何にしても就職先の病院の詳しい情報が必要です。
また、あなたが他の病院で救命救急や集中治療室などを経験している看護師であれば、ドクターヘリに乗れるような有利な転職をするためには、自分を上手に売り込む必要があります。
このようなときに、転職サイトのコンサルタントはあなたにとってとても心強いサポーターになってくれること間違いありません!
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救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの? 編集部
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