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救命救急看護師ならいつかは乗ってみたい?ドクターヘリとは!
救命救急という分野は医療界の中でもドラマなどに良く取り上げられていますよね。最近ではドクターヘリを扱ったドラマもありました。カッコいい!なんて憧れた方も多いんじゃないでしょうか?
また、高齢化社会や地域の過疎化・高齢化などの問題もあり、社会的にもドクターヘリには注目が集まっています。
ドクターヘリはもしかすると、救命救急で働いている看護師や救命救急を目指している看護師にとっては憧れの対象かもしれません。でも、その実情はあまり知られていないのではないでしょうか。
では、ドクターヘリとは何なのか、実情はどうなっているのか、ドクターヘリに乗るにはどうしたらいいのか、などについて見ていきましょう!
目次 [目次を隠す]
救命救急看護師の憧れ?ドクターヘリって何?
ドクターヘリとは
ドクターヘリとは「救急医療用ヘリコプター」のことです。
救急車よりも速く患者を搬送できるだけでなく、医師・看護師(ときに助産師)等が搭乗していることでその場で患者を診断し緊急処置を行うことができます。空飛ぶ救急車どころか、空飛ぶ救命救急処置室と言ったところです。
より緊急的な処置や救命を必要とする患者に対応するため、除細動器やモニター類だけでなく、人工呼吸器や携帯エコー・点滴ポンプなども装備されているのが普通です。
ドクターヘリの配備状況
日本では1990年代から試験導入が行われ、2001年の岡山県でのドクターヘリ導入促進事業開始をはじめとして、徐々に導入が進んでいます。
しかし、現在でも全都道府県に配備されているわけではなく、2015年現在で1道1府35県、全国で計45機が運用されています。
ドクターヘリの運航費用は運航している医療機関が持ち出しで費用を負担し、そこに国と都道府県の補助が入ります。費用が高額なためなかなか普及が難しかったのですが、徐々に広がっているところです。
また高い維持費用を軽減するためと広域で効率的な搬送を可能にするため、隣接する都道府県で連携してドクターヘリを運用している地域もあります。あるいは消防ヘリ・防災ヘリをドクターヘリと同様に活用しているところもあります。
救命救急看護師がドクターヘリに乗るには?
なるほど、なかなかドクターヘリは数も多くはないし、搭乗するのは難しそうな気もします。ドクターヘリに乗るには、何が看護師として必要なのでしょうか?
何か資格が要るの?
ドクターヘリに同乗できる看護師として、そのための特別な資格等があるわけではありませんし、必要だと決められているわけではありません。
つまり、看護師なら誰でも搭乗できる可能性があるわけですが、実際のところはすぐに誰でも搭乗できるわけではありません。
あなたも想像できるように、ドクターヘリに搭乗できる看護師は救命救急の中でもエキスパートですから、それ相応の経験や実力が必要です。
このため、その病院によってラダーなど独自の基準を設けてドクターヘリに搭乗できる看護師を選定していたり、救急看護認定看護師などに搭乗を限定しているということはあり得ます。
道険し?ドクターヘリ搭乗のために救命救急看護師に求められることとは?
では、ドクターヘリに搭乗するには具体的にどんなことが必要とされるのでしょうか?
全科の急変に対応できる高度で広い範囲の知識・技術と判断能力
ドクターヘリで搬送・処置を必要とする患者はもちろん診療科を問わずしかも生命の危険な状態です。このため、ドクターヘリに搭乗する看護師には、全科の重症患者や急変に対応できる高度で広い知識が求められます。
そのうえ、ドクターヘリに設置されているモニターや人工呼吸器などの機器の扱いに長けていなければなりません。
また、ドクターヘリにはドクターは同乗していて、緊急処置に必要な資材や機器は揃っているとはいえ、ヘリの中で使える人も物も限られています。その限られた条件の中で最善の処置を行える機転や高度な判断力が必要とされます。
厳しい条件に耐えうる体力と精神力
当然、ヘリに乗るので高所が苦手な人や乗り物酔いがある人は搭乗は難しいでしょう。
処置や搬送が短時間で終わるとは限らないので、その間、処置を行い続けたり緊張を途切れさせることなく患者に集中できるような、強い体力と精神力が求められるのです。
そうです、すでにご理解いただいているでしょう。ドクターヘリに搭乗できる看護師は、救命救急のプロ中のプロとも言える看護師なんですね。
ドクターヘリに乗りたい!その近道は?
救急救命のプロ中のプロだけが乗れるドクターヘリ!ドクターヘリに乗るにはどんな道のりがあるのでしょうか?
ドクターヘリに対応しているもしくはこれから対応予定の病院を選んで就職・転職する
最初にお話ししたように、ドクターヘリを運用している病院は限られています。
何といってもドクターヘリがなければ乗ろうにも乗りようがありませんから、ヘリを運用している病院を探して、そこに就職もしくは転職しましょう。
救命救急看護師としてのスキルアップを!
ドクターヘリを運用している病院に就職・転職したら、救急救命の職場に就かなければなりません。
病院によっては救急救命は人命への責任が大きいため、新卒の看護師や救急経験のない看護師が転職してすぐの時期には救命救急へは配置していない場合があります。
その場合は、外科系や集中治療室など急性期看護や重症看護ができるところを希望しましょう。急性期患者や重症患者が多い診療科での経験は、救命救急で働くための大事な経験値になります。
晴れて救命救急に配属になっても、ドクターヘリに乗れるようになるには、通常は3年程度以上の経験は必要です。
おおよそ全科の重症・急変に対応できて適切な看護ができるには、概ねこのくらいの期間の経験が必要ですし、勉強にもこのくらいかかると考えておきましょう。
他の病院の救命救急や集中治療室から転職した看護師であればもう少し短期で済む可能性はあります。
救命救急でも「エキスパート」「プロフェッショナル」と言われるレベルに達して、いよいよあなたもドクターヘリに搭乗できるでしょう。
まとめ
どうでしたか?ドクターヘリの実情はおわかりいただけたでしょうか?
ドクターヘリに乗れる救命救急看護師になるにはなかなか大変な道のりかもしれません。しかし、ドクターヘリでなければ助けられない命がそこにあると思うと、とても挑戦しがいのある仕事ですよね。
ドクターヘリに乗ってみたい、ドクターヘリを運用している病院に就職・転職してみたい、という方はぜひ転職サイトを活用してください。
というのもドクターヘリの運用は各病院に主に任されているため、就職先を決めるにもドクターヘリに乗るためのスキルアップを試みるにも、何にしても就職先の病院の詳しい情報が必要です。
また、あなたが他の病院で救命救急や集中治療室などを経験している看護師であれば、ドクターヘリに乗れるような有利な転職をするためには、自分を上手に売り込む必要があります。
このようなときに、転職サイトのコンサルタントはあなたにとってとても心強いサポーターになってくれること間違いありません!
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執筆者情報
救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの? 編集部
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