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あの花形部署への近道はどこに?救命救急看護師になるにはどうしたらよい?

救命救急の看護師になるにはどうしたら良いのか全然わからないという人は少なくないと思います。

救命救急はドラマやコミックの題材にもなったりと花形部署のようにも見えます。命に直接関わる仕事は簡単ではありませんが、看護師の仕事としてはエリートの部類かもしれませんね。

しかし、現場での仕事どころか、救命救急看護師になる道のりも必ずしも平坦ではないかもしれません。

では、救命救急看護師になるには、どうすればいいのでしょうか?果たして近道なんてあるのでしょうか?

救命救急の看護師になるには?三次救急病院がどこかを知る!

花形部署の救命救急の看護師になるには?

救命救急の看護師になるには、三次救急の病院がどこかなのかを知ることから始まります。花形部署の救命救急は三次救急病院にしかありません。

ここでまず気を付けなければいけないのは、「救命救急」という分野を指す言葉です。一般に「救命救急」と言うと「三次救急」を指します。

三次救急とは最も高度な医療処置を必要とする重篤疾患(心肺停止・脳卒中・心筋梗塞など)や多発外傷・高度熱傷などに対する救急医療を指しています。

当然のことながらまず病院にも様々あり、救急搬送の受け入れは救急指定病院でなければできません。三次救急(救命救急)は救急指定病院の中でも高度な治療ができる限られた病院のみが行っている医療です。

ですから、救命救急への就職・転職を考えているならば、「三次救急を行っている病院はどこなのか」ということをまず検索して視野に入れておかなければいけません。

つまり、救命救急看護師への第一歩は、「救命救急(三次救急)を行っている病院に就職するか、いずれはそういった病院に転職することを視野に入れてキャリアを積む」ということになります。

救命救急の看護師になるには?花形部署の採用の実情は厳しい!

救命救急の看護師になるには、採用の実際を知る必要があります。

先ほど、第一歩は「救命救急(三次救急)を行っている病院に就職するか、いずれはそういった病院に転職を目指す」と挙げましたが、「病院に就職って当たり前だけど回りくどい言い方だ」と違和感を持った方もおられるでしょう。

というのは、救命救急での看護師の採用では、新卒看護師や転職してすぐの看護師は率先して採用してしないというのが実情だからです。やはり、花形部署の採用は厳しいのが現実なのです。

救命救急の現場は、医療現場の中でも特に命に直結する現場です。「救急」という現場の中でも「救命救急」はとりわけエキスパートが集まる現場だと言えます。

その命を懸けて一刻を争う現場に、判断や処置(技術)や業務や対人関係スキルやその病院の設備に不慣れな看護師、つまり新卒看護師や転職してすぐの看護師・救命救急の経験がない看護師がいたらどうでしょうか?

とてもじゃないけど命を救うどころか・・・という事態になることは目に見えています。

このため、救命救急には病院内部で経験を積んだ後に人事異動で配属となる場合が多いです。また、転職組(中途採用)ですぐの配属は、他の病院で救命救急の経験があるか、二次救急や集中治療室などの関連部署でかなり経験を積んでいるなどの条件が求められます。

命に直結する現場であり、エキスパートが集まる花形部署だからこそ、救命救急に転職後すぐに配属になるのは難しいのです。

救命救急看護師になるには?花形部署につながるキャリアを積む

花形部署である救命救急の看護師になるにはある程度の経験が必要な場合が多いことがわかりました。では、どのような経験・キャリアを積めば、救命救急センター配属への近道になるのでしょうか?

救命救急の現場で求められる判断や知識・技術はかなり広範囲かつ専門的で急変対応が可能なレベルとなります。

また、命の現場では患者や家族などへの対応もかなり難しくなるため高いコミュニケーションスキルも求められます。

さらに、多くの凄惨な状況を見たり多くの死に関わったり、無力感を味わったりと看護師への精神的ストレスも大きいため、メンタリティの強さも求められます

一朝一夕でそういった知識・判断やスキルや精神的な強さは身に付くものではありませんし、救命救急に繋がるような経験がそれを培っていくと言えます。

救急看護クリニカルラダー

救命救急に配属されるにはどのようなキャリアを積んでおけばよいか、という一つの目安として、救急看護クリニカルラダーを挙げてみました。

救急看護クリニカルラダーとは、日本救急看護学会で立てているもので、救急看護師として必要な専門知識や技術を梯子のように段階的に身に着けられるようにそのステップを表したものです。

救急看護クリニカルラダーでは特に救命救急でどのような知識や経験が必要かということは挙げてはいませんが、いくつか参考にできる点があります。

ラダーⅡ(ビギナーレベル2・救急経験1~2年を目安)では「急変、外傷患者の看護に必要な基礎的知識が理解できる」「二次救命処置が理解できる」などとあるので、この状態では救命救急看護師としては心もとないことがわかるでしょう。

ラダーⅢ(スタンダードレベル・救急経験3~5年を目安)では「迅速で的確な看護判断に基づき看護実践ができる」「トリアージができる」などが挙げられていますので、少なくともこのレベル辺り以上が救命救急看護師に相当し得ると考えられます。

ちなみにラダーはⅤまであり、ラダーⅣではチームリーダーレベル、ラダーⅤはスペシャリスト(認定看護師・専門看護師)レベルです。

大まかではありますが、救命救急看護師を目指すのに目安にはできるのではないでしょうか。

それでは救命救急に繋がるような他部署や他の病院でのキャリア・経験としてはどのようなものがあるでしょうか?

重症患者を扱う部署

救命救急によく搬送されるような重症患者や重症疾患を扱う部署は、救命救急に進むためのキャリアを積むには適切な現場だと言えるでしょう。

例えば集中治療室・脳外科・心臓血管外科・循環器科などが挙げられます。こういった部署では救命救急でよく扱う重症患者の疾患や看護について経験を積めます。

また急変対応にも強いですし、患者や家族とのコミュニケーションも鍛えられます。

気を付けなければいけないのは、集中治療室なども救命救急と同様に高い専門性が求められるため、新卒看護師は即配属にしていないことがあるということです。

また、いずれの部署でも難しい手術や治療を受けている患者を看護するにはそこに至るまでにやはり数年単位での研鑽が必要です。

外科系の部署

外科系で比較的大きな手術を行っているような部署も救命救急へのキャリアを積むには良い部署だと言えます。

消化器外科は、人間の体で多くの臓器がある腹部を扱うため、腹部の解剖生理や病態生理といった知識を身に着けることができますし、急変も多いので急変対応にも強いです。

外傷外科も同様で、救命救急でよく搬送される外傷患者への知識や看護を身に着けることができます。

他院での救急経験

転職で救命救急への道を目指すならば、他の病院の救急で経験を積むのも望ましいでしょう。それも一次救急よりは二次救急のほうが望ましいです。

病院によっては医師の確保や診療科の問題で二次救急の指定になってはいるものの、救命救急でもよく扱う脳血管障害や冠動脈疾患・小児科などの救急搬送を受け入れている病院は多数あります。

このような病院の救急で働いていれば、二次救急と言っても実質的には救命救急(三次救急)に近い仕事をしているので、かなり実践的な経験を積むことができます

ところで、このような二次救急の職場でも新卒看護師の配属を行っていない病院もありますので、気をつけてください。

救命救急への配属・転職に近い資格

ここまでに挙げたような部署で経験を積んで救急看護認定看護師・急性重症患者専門看護師・特定看護師といった資格を取っておけば、救命救急看護師として鬼に金棒ですよね。

急がば回れ

と、ここまで救命救急に繋がる経験や資格について挙げましたが、いずれもすぐに救命救急への道が約束されるわけではなく、決して簡単な道のりではないと感じた方も多いでしょう。

しかし、仕事の責任もとても大きいのが救命救急です。

一見遠回りのように見えるような道でも、着実に経験を積んで知識や技術や精神力を身に着けることが花形部署への一番の近道とも言えるのです。

まとめ

どうでしたか?救命救急への道のりは遠く遠く感じてしまった方もおられるかもしれません。

だからこそ、花形部署の救命救急で働ける喜びややりがいは大きいですし、救命救急看護師として誇りを持って仕事ができるんです。

また、救命救急看護師を目指すときの職場選びとして大事なことは、教育体制が整っている病院を選ぶことです。ラダーや教育計画を病院や部署で整備し、キャリアアップを支援してくれる病院を選んで、計画的にキャリアを積むことです。

そんな病院を探すには転職サイトは最適です。救急看護師を目指すあなたを、就職活動の時点からサポートしてくれますよ。

また、当サイトの「救命救急への就職・転職に勝つ!救命救急から見て魅力ある看護師とはどんな看護師?」という記事もぜひご覧になってみてください。救急看護師を目指すのにどんな風に自分磨きをすれば良いのか、そのヒケツがわかりますよ。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの? 編集部

救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの?は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。


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