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救命救急は新卒看護師を採用している?新卒でもやっていけるの?
「救命救急は新卒看護師を採用してるの?救命に憧れているんだけど」という疑問を持つ人はいませんか?
救命救急という部署は急性の重症患者さんが集まる場所です。患者さんは命の危険にさらされていますし、看護師の処置や判断の遅れが患者さんの命に関わることもあるような部署です。
果たしてそんな部署に、看護師免許取り立てホヤホヤの新卒看護師は採用してもらえるのでしょうか?
採用されたとして、いくら免許を持っていても看護師として働くのはこれが最初なのに、ちゃんと仕事ができるのでしょうか?
こちらでは、救命救急に関しての新卒の採用と、採用後についてのお話をしましょう。
目次 [目次を隠す]
救命救急で新卒看護師が採用後に理想と現実の違いを突き付けられるの巻
救命救急に新卒看護師が採用後に配属になってやる気満々で働き始めたけれど、ドラマのような理想と実際の現実とは全然違うことにショックを受けるというお話をご紹介します。
救命救急センターは新卒看護師には厳しい?ドラマとは違うよというお話
新香:病院に採用されて救命救急センターに配属になった新卒看護師。救命救急・ER系のドラマの影響を強く受け、救命救急で働くのが夢だった。自己評価は高いタイプ。
プリ奈:4年目で新香のプリセプター。1年前から初療に入るようになった。自分が苦労してきた分、新香の自信・やる気を持て余し気味。
統子:10年目のチームリーダー。指摘は的確で仕事はできる。
重田:新香受け持ちの患者。敗血症性ショックで状態が不安定。重症度が高い。
救命救急センターのナースステーション
プリ奈:「あなたが初療に入ったら、患者さんを殺しちゃうかも。もっと現実を見て!ドラマとは違うんだよ。」
こんな言葉が4年目のプリセプターから飛び出した。
一体何があったのか。
5月下旬のある日。救命救急センターのナースステーション
新香とプリ奈は勤務後に振り返りをしていた。
新香:「プリ奈さん。私、いつになったら初療に入れてもらえるんですか。せっかく救命救急がある病院に採用されて念願の救命救急に配属されたんだから、早く初療に入りたいんですけど。」
プリ奈:「いや~、初療はさすがにまだ無理よ。私も初療に入るようになったのは3年目からだし。もっと仕事ができるようになってからじゃないと。」
新香:「え~?私、今の受け持ち、もうある程度できるようになってるじゃないですかぁ。だから、ドラマみたいに初療に入ってバリバリ働きたいんですよね。「人の命救ってます!」みたいなやりがいが欲しいなって。そうすれば、モチベも上がるし、仕事の上達も早いと思うんです。」
プリ奈:「いやいや、新香さんの受け持ちはまだ超軽症の患者さんばかりだし、私もフォローしているからね。」
新香:「でもぉ。私、ドラマみたいに働きたい~!服をはさみで切って、胸骨圧迫して~挿管の介助とかして~。点滴全開みたいな?心拍再開!状態安定したからCT行くよ!とかカッコいいじゃないですか!家族から『ありがとうございました』とか言われちゃって!憧れる~!私、胸骨圧迫もできるし、挿管の介助も習いました。点滴もつなげるから、もう初療入れると思うんです!」
ここで冒頭のプリ奈の言葉が飛び出す。
プリ奈:「あなたが初療に入ったら、患者さんを殺しちゃうかも。もっと現実を見て!ドラマとは違うんだよ。」
新香:「え~?プリ奈さん、ひどくない?」
初療に入れないことに不満を持ち不貞腐れている新卒看護師の新香と、困っているプリセプターのプリ奈を見て、統子は声をかけた。
統子:「新香さん、じゃあ、明日は今よりも重症な患者さんの受け持ちをつけるわ。プリ奈さんのフォローなしでやってみて。それで問題なく受け持ちができたら、初療に早く入れるように検討するから。」
新香:「え!本当ですか!やった~!約束ですよ、統子さん!じゃあ、お疲れ様でした~。お先で~す。」
新香は顔をほころばせて帰っていった。
プリ奈:「統子さん、あんな約束して大丈夫ですか?フォローなしで重症患者の受け持ちなんて、まだ無理ですよ。ヤバいと思います。」
統子:「わかってるわよ、そんなこと。明日の日勤メンバーはいつもより1人多くて、私はフリーで動けるから、新香さんには気づかれないようにきっちりフォローするつもり。患者さんには迷惑かけられないから、あなたもフォローしてね。」
プリ奈:「わかりました。」
統子:「やる気があるのは良いんだけどね。自分の実力不足はきちんと認識してもらわないと。」
翌朝。救命救急センター
新香が出勤してくる。
新香:「今日は重田さんの受け持ちですね。敗血症性ショックか。確かに、いつもよりもやること多いな・・・。統子さん、約束ですからね。今日きちんとできたら、初療に入れるようにしてください。」
統子:「はいはい。きちんとできたら検討するわ。」
今までよりも重症度が高い患者さんの受け持ちになった新香。でも張り切っていたのは最初の30分だけ。どんどん時間に追われ、パニック状態になっていく。
新香:「(やばいやばいやばい。次何やればいいの?どうしようどうしようどうしよう)」
新香はパニックになりながら、救命救急センター内をバタバタと走り回る。
10時過ぎ。救命救急センターにある調剤スペース
プリ奈:「新香さん、10時投与の抗生剤忘れてない?ルートつなげておいたから、ここ置いてくよ。」
新香:「今やろうと思ってたんです~。」
それから1時間後。救命救急センター内の新香受け持ちの重田さんのベッドサイド
医師:「あれ?新香さん、11時にCV入れ替えするって伝えたよね。準備できてないけど、どういうこと?」
新香:「え?あ、あ。すみません。すぐ準備します。」
医師:「急いでよ~。こっちも忙しいから。」
新香:「(ヤバい、忘れてた。CV入れ替えって何用意すれば良いんだっけ。えーっと、えーっと)」
そこに統子がCV入れ替えのための物品をカートに乗せて現れた。
統子:「先生、準備できてますよ!お願いします。」
医師:「お!さすが統子さん。よし、じゃあやろうか。」
統子:「新香さん、物品は揃ってるから、介助お願いできる?」
新香:「え?あ、いや・・・。どうしよう。(やったことないな。できないな)」
統子:「OK。じゃ、私やるね。」
14時ごろ。救命救急センター
相変わらず余裕がなく、顔を引きつらせながら動き回る新香。重田さんのベッドサイドにあるノルアドレナリンのシリンジポンプの残量アラームが鳴った。
新香:「ヤバい。ノルアドレナリンを準備しなくちゃ!」
ノルアドレナリンを準備して交換した瞬間、人工呼吸器のアラームが鳴り響く。
新香:「とりあえず、吸引しなくちゃ!あれ、SpO2が下がってる?なんで?え、なんで?ヤバい?」
パニック状態の新香を横目にプリ奈がノルアドレナリンのシリンジポンプをチェックすると・・・、
プリ奈:「新香さん、シリンジポンプのルートのクランプが閉まったままだったよ。これじゃ、患者さん血圧低下しちゃう。シリンジポンプを操作したら、絶対に全部指差しでチェックするようにいつも言ってるよね。」
新香:「いや、忘れたわけじゃなくて。今やろうと思っていて。でも、人工呼吸器のアラームも鳴っていたし。」
プリ奈:「ノルアドレナリン使ってる患者さんは、末梢の皮膚の冷感や足背動脈の触知の確認もしておかないと!忘れてるよね?」
新香:「いや、だから忘れてるわけじゃなくて・・・(ノルアドレナリンで末梢の冷感観察?なんでだっけ?)」
16時ごろ。救命救急センター
新香の受け持ち患者のアラームが鳴り響く。
新香:「え?何のアラーム?何?何?なんで?」
プリ奈:「新香さん、Aラインのアラームが鳴ってる。とりあえず1回手動で血圧を測って。頸動脈の触れも弱いから、Aラインがなまってるわけではなさそう。早く!」
新香:「え、あ、はい。」
新香が血圧を測定すると、血圧63/35とモニターに出た。
プリ奈:「新香さん、リーダーと先生に報告。救急カートも持ってきて、急いで」
新香:「え?あ・・・。え・・・」
新香の顔から生気が消え、立ちすくみ一歩も動けない。
それを見たプリ奈は救命救急センターに響く大きな声で叫んだ。
プリ奈:「先生、リーダー!重田さん急変です!血圧60台!人手必要です、救急カートもお願いします!」
統子:「了解!救急カート持ってく。プリ奈さん、ベッドフラットにしてバイタル測ろう。ノルアドレナリンは指示通りの量投与されてるか、クランプ・漏れないか、一度確認して」
プリ奈:「ありがとうございます。バイタルやってます」
統子:「じゃあ、プリ奈さんがベッド周りで先生の介助。新香さんは私と一緒に記録係ね。はい、新香さんこっちに来て、一緒にやるよ」
日勤終了の時刻。救命救急センターのナースステーション
急変が落ち着き、夜勤の看護師が出勤してくる。
申し送りの時間になった。
統子:「重田さんも落ち着いたね。新香さん、夜勤さんに申し送りできそう?」
新香:「えーと、何をどう申し送れば・・・。どれをどう伝えたら・・・。すみません、なんかパニックで頭回らなくて」
統子:「プリ奈さん、新香さんの隣で一緒に申し送りしてくれる?新香さんは、プリ奈さんの申し送りをしっかり聞いておいてね」
日勤終了後。救命救急センターのナースステーション
3人で振り返りをしている。
目に涙をためる新香と眉間にしわを寄せるプリ奈。そんな2人を優しい眼差しで見る統子。
統子:「新香さん。今日はどうだったかな。」
プリ奈:「統子さんと私がいなかったら、患者さん死んでたよ?どういうつもり?責任取れるの?初療に入るのがまだ無理なことはよくわかったでしょ!」
新香:「・・・すみませんでした。私、もう救命救急で働くの無理ですね・・・。看護師の仕事、向いてないってわかりました。」
統子:「新香さん、ごめんね。今日はちょっと意地悪をしたの。新香さんに今の実力をわかってもらいたくてね。プリ奈さんは、今日のあなたの患者さんの受け持ちをスムーズに1人できるの。そのくらいの実力があって、ようやく初療に入れるんだよ。」
プリ奈:「それでも初療に入るのはまだ怖いよ。先輩と一緒でないと不安だし。救命救急の仕事、舐めないで!」
統子:「新香さん、まずあなたは言い訳をしないようにしようね。自分のミスをきちんと認めて。正直にミスを認めることが大切なの。」
プリ奈:「あと、わからないなら、正直に言って。CV入れ替えの必要物品、わかってなかったよね。ノルアドレナリンを使っている患者さんの観察項目も。「新卒だから」、「フォローしてもらえるから」とか学生気分でいると、いつか大きな事故を起こして、患者さんを殺してしまうかもしれない。」
新香:「はい、すみませんでした」
統子:「新香さん。でもね、あなたは救命の仕事に向いていると思う。大丈夫。最後まで投げださなかったし、今日で自分の実力を理解して、現実を受け止めたでしょ。だから大丈夫。明日から、また一歩一歩、プリ奈さんと一緒にね。プリ奈さんもよろしくね。」
プリ奈:「はい。頑張ろうね、新香さん。じゃ、お疲れ様でした。お先です。」
更衣室に向かうプリ奈を2人で見送った後・・・
新香:「今日は本当にすみませんでした。」
統子:「やる気があるのは良いことだよ。ちなみにね、プリ奈さんも1年目は「ドラマとは違うんですね~。なんか、期待外れ~。せっかくこの病院に採用されて救命救急に配属になったんだから早く初療入りたい。つまらないな」なんて言ってたのよ。あなたに似てるわ。」
この言葉を聞いて、久しぶりに新香の顔に笑顔が戻る。
新香:「え~、そうなんですか!意外!!!」
そこを通りかかった医局長。
医局長:「何言ってんの、統子さん。君も10年前は「ここ、ドクターヘリないの?つまんない。ドラマみたいに仕事したい~」って言ってたじゃないか。」
統子:(赤面しながら)「ちょっ!医局長。もうそれは忘れてください。新香さん、これはプリ奈さんには内緒よ!」
救命救急で新卒看護師は採用されるの?
救命救急に新卒看護師は採用後すぐに配属になるのでしょうか?
救命救急(三次救急医療機関)と一口に言っても様々な経営形態が取られています。総合病院や大学病院に併設されている所が多いのですが、一部は独立して経営されています。
また、部署運営もその医療機関によって異なります。救命救急センターとして三次救急部門を一部門としているようなところもあれば、救急部として運営していたり、集中治療室などと合同で運営しているところもあります。
運営形態や経営形態が様々ということは、看護師の採用の仕方も様々だということです。
救命救急ではかなりの専門的知識や高度な判断力・技術の熟練度が要求されるため、多くの医療機関では採用した新卒看護師をすぐに救命救急に配属していません。
ですが、一次から三次救急までを含む「救急部」全体ですとか、「救急・集中治療部」といった運営部門に新卒を配属してその中で看護師をローテーションしているような病院は少なからずあります。
また、救命救急が直接に新卒を採用しているところも一部ですがあります。
新香さんも新卒で採用されていますね。先輩のプリ奈さんや統子さんも新卒で救命救急センターに配属されています。
救命救急を志望している新卒ならば、まずはどのような形で新卒看護師を採用しているのかを知るところから、就職活動を始めましょう。
数年かかって配属される道もあるわけですから、救命救急を目指して他部門に就職を考える、というのもありでしょう。
救命救急に新卒看護師が採用されると良い?3つのメリットとは?
救命救急に新卒看護師が採用後すぐに配属になると大変なことも多いことは間違いありません。でも、新卒看護師にとってはメリットもある職場なんです。
教育体制がしっかりしている
救命救急では幅広い分野の重症に対応しなければいけません。救命救急を備えているような病院の多くは地域の基幹病院や規模の大きな病院・大学病院などですので、施設やマニュアルも揃っていますし、教育体制もしっかりしています。
また、小規模で運営されている独立した救命救急センターでも、やはり採用した新卒を育成することは急を要する責務なので、教育体制は整っています。だって、新卒だからと言って、患者さんに何か支障があってはいけないからです。
言い換えれば、救命救急としては、患者さんへの責任の大きさを考えると新卒看護師への教育体制はしっかりせざるを得ないのです。
また、勉強する範囲も広く深いものになりますし、他部署ではなかなか使う機会のない機器や薬を使ったりもしますので実に様々な知識や技術が身に付き、キャリアアップにも繋がります。
看護師らしい責任感ややりがいを感じながら仕事ができる
救命救急はとても「命」に近い分野だと言えます。そこで看護師の仕事も命の近くにあるもので、看護師の判断や技術の遅れや誤りがすぐに命につながりやすい分野です。
こういう場所で仕事をしていると、怖さや不安も感じますが、同時に看護師という仕事の責任の重さを肌で実感しながら仕事をすることになります。
プリ奈さんも怖さや不安を感じつつも、責任を感じているからこそ、新香さんが初療に入るのはまだ早いと指摘しているのです。
また、自分の看護ややったことが患者さんに反映されやすいということは、油断が許されないということでもありますが、自分の仕事の成果もわかりやすいということです。つまり、やりがいを感じやすいのです。
慢性期など、患者さんが安定している部署で働いているとかえって看護師の仕事の責任になかなか気づけなかったり、自分の仕事の成果が見えにくかったりもしますが、救命救急で働くことで看護師としての責任感や意識は育ちやすいとも言えます。
カッコいい!エキスパート看護師になれる
現役の救命救急の看護師でも、履歴書などに書かない「裏の志望動機」として、「救命救急はカッコいいから」という憧れがあった、という人は少なくありません。
新香さんはまさにこのタイプ!ドラマでの救命救急の仕事に憧れて、救命救急を希望しました。
ドラマや映画、ドキュメンタリー番組を見て、
働き始めてみると、仕事や勉強は大変だし、かっこいい看護師になれたか・かっこいい仕事ができているかどうかなんて考える暇もないかもしれません。
それでも、これだけの仕事を1年、2年、3年やっていくと、ふと「自分は良い看護ができるようになったなぁ」とか「ちょっとはカッコよくなってきたかな」なんて思える時が来るものです。
新卒看護師が採用後に救命救急でやっていくには?
学生気分はすぐに捨てて!
採用後に救命救急に配属された新卒看護師がまず気を付けなければいけないのは、新卒とはいえ「看護師」だということです。
これはどの分野で働くにも当たり前のことですが、特に救命救急は命の猶予がないような現場ですので、学生気分のままでいては患者さんに大きな影響を及ぼしかねないということを忘れてはいけません。
新香さんも自分の看護師としての実力から目を背けて、「憧れる~!」「ドラマみたいにバリバリ働きたい」のように看護師資格を持たない学生のようなフワフワした気持ちで、初療に入りたいと主張していました。
そして、そのことを見抜いて、「あなたが初療に入ったら、患者さんを殺しちゃうかも。もっと現実を見て!ドラマとは違うんだよ。」とズバッと指摘したのがプリセプターのプリ奈さんです。
患者さんの身になってみましょう。
「新卒だから」「採用されたばかりで自分はまだ戦力ではないから」「まだ教えてもらっている身分だから」「よくわからないから」なんて言い逃れをたくさん抱えた看護師に命を預かられると思うと恐ろしいですよね。
自分を止める・守るような言い訳は捨てて、患者さんのことをまずは考えて仕事をしましょう。
とにかく正直であること
「新卒と言っても看護師」と言われてもできないものはできないのは当然です。そして、そのことを一番よく知っているのは周りの先輩達です。
できない仕事や責任のとれない仕事がほとんどだという時期でも「看護師としての責任の取り方」というものがあるのです。
それはとにかく正直であるということです。
さて、新香さんは正直だったでしょうか?
ミスをしても、「今やろうと思っていた」、「忘れたわけじゃない」など言い訳のオンパレード。
さらに、CV入れ替えの介助を統子さんにお願いされた時、「え?あ、いや・・・。どうしよう。(やったことないな。できないな)」と答えていました。
頭の中では「やったことないからできない」とわかっているのに、正直に「やったことないのでできません」と言うことができませんでした。
先ほどのお話の中では統子さんが察してくれて、代わりに介助をしてくれましたが、もし統子さんが察してくれなかったら・・・。
できないことを無理やりやろうとして、大失敗をする。ドクターに迷惑をかけるだけならともかく、患者さんに何らかの被害を与えることになりかねません。
自分ができないこと、わからないこと、困っていること、助けが必要なこと、などを明らかにするのは、看護師として責任を取ることの第一歩です。
特にここは救命救急です。あなたができずに隠していること、わからずに知っているふりをしたこと、困っていて助けが必要なのに助けを求めなかったこと、それは全て患者さんに降りかかると思いましょう。
「これができなくて悩んでいる」「ここがどうしてもわからない」「助けてほしい」と、先輩に相談してみましょう。先輩達は口を揃えてこう言いますよ、「そうそう、私もそうだったよー!」「あるある!それ、最初はみんな困るんだよ」って。
新卒看護師は初療に入れないと覚悟すること
病院に採用された後、救命救急に新卒看護師が配属になると、「早く初療に入ってバリバリ働きたい」と張り切る人が多いです。
救急車から降りてきた患者さんをストレッチャーで初療室に運んで、服をはさみで切って、ルートをとって、挿管の介助をして・・・。
こんな世界にあこがれを持っているかもしれません。
でも、新卒看護師は基本的には初療には入りません。
なぜなら、足手まといになってしまうから。
いろいろと状況を考えて先回りして準備・対応し、不測の事態にも的確に対応できるような経験を積み、スキルを身につけてから、ようやく初療に入ることができるようになります。
新卒看護師は初療に入れないことを覚悟して、モチベーションを下げないようにしておきましょう。
新香さんも採用されて救命救急に配属になった後すぐに初療に入れるものだと思って、張り切っていましたが、初療に入れずにモチベーションを下げていましたよね。
でも、無理に初療に入ると、医療事故を起こして、患者さんを殺してしまうかもしれません。
看護師としての自信を無くして退職するよりも、きちんと勉強してスキルアップし、実力をつけてから、初療に入る方が良いですよね。
初療に入ることを目標に頑張っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?意外と救命救急でも新卒を採用している職場はあるんですね。それに、救命救急だからこそ、新卒看護師にとっては良い職場だと言える面もあるんですね。
実際のところ、性格や卒業した学校でどのような勉強をしてきたかなどは皆さん違いますから、すぐに救命救急で採用されたほうが良いか・他部門で経験を積んでから救命救急に配属されたほうが良いかにもそれぞれ向き不向きがあります。
転職サイトのコンサルタントに相談してみてください。あなたが救命救急を目指すならどちらの道が良いかということも含めて、あなたに合った病院・救命救急の職場を探してくれますよ。
執筆者情報
救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの? 編集部
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