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救命救急の看護師が資格を取るなら?これから目指す人におすすめの資格も紹介
救命救急の看護師が資格を取るならどんな資格が役に立つ&取りやすいのでしょうか?
救命救急では看護師には高度な知識や判断力が求められますし、当然ながらそれについての勉強も必要になってきます。
勉強は必要だと思っていても大変だなぁとなりがちですが、そのせっかく救命救急の看護のために勉強したこと身に着けたことを活かして資格を取ることができたら、看護師のキャリアアップとしては一石二鳥かもしれませんよね。
また逆に、救命救急で働くにあたって、持っておくと有利になる資格はあるのでしょうか?あるとしたら、どんなものなのでしょうか?
ここではそんな、救命救急の看護師にまつわる資格のお話をしていきましょう。
今現在、救命救急センターで働いている人にも今後救命救急センターで働きたいと思っている人にも参考になるはずです。
目次 [目次を隠す]
救命救急の看護師が資格を取るなら何が良い?たくさんありすぎて資格マニアの血が騒ぐの巻
救命救急の看護師が資格を取るなら何が良いのでしょうか?
救命救急で役立つ資格は意外とたくさんあって選択肢の幅は広いけれど、現実的ではない資格もあるから注意が必要というお話をご紹介します。
救命救急の看護師の資格はたくさんあるけれど、一歩一歩進むのが良いというお話
転子:救命救急に転職してきたばかりの3年目看護師。夢いっぱい。やる気いっぱい。同期に救命救急志望の友達がいる。
プリ子ちゃん:転子のプリセプターをしている5年目看護師。現実主義。虎視眈々と専門看護師を狙う。
認子ちゃん:救急看護認定看護師。優しいお姉さんタイプ。
日勤後の救命救急センターのナースステーション。
転子とプリ子は、その日の振り返りをしている。
転子:「プリ子さん、私、資格マニアになりたい!ずっと救命救急センターで働きたいから、救命救急で役立つ資格をたくさん取りたいんです!」
プリ子:「え?救急救命で資格マニア?」
転子:「そうです!認定看護師とか専門看護師とか。認定と専門、どっちの資格も取りたいんです。そういう資格を持っていたら、バリバリ働けそう!ほかの部署に異動させられることもないだろうし。あ、救急救命士とか臨床工学技士とかも良いかも!ダブルライセンスって響きもカッコいいし!」
プリ子:「何言ってんの、転子さん。あなたが今言った資格を全部取るのは、はっきり言って無理!現実的に無理よ無理!」
転子:「ひどい!プリ子さん、パワハラじゃないですか、それ!あ、もしかして、私のやる気に嫉妬してるんじゃないですか?それとも、後輩の私が先に資格を取ろうとしているのが悔しいから、嫌がらせ?」
転子の大きな声がナースステーションに響く。
プリ子は明らかに狼狽した顔で慌てている。
プリ子:「えぇ!?転子さん、落ち着いて。誤解よ、誤解。嫉妬なんてしてないし、嫌がらせもパワハラもしてないから。ね?」
転子の大きな声を聞いた認子がナースステーションにやってきて声をかける。
認子:「どうしたの2人とも。ケンカ?」
転子:「聞いてください、認子さん!プリ子さん、ひどいんですよ!私が資格をどんどん取りたいって言ったら、『無理無理』って否定するんです。パワハラですよね」
認子:「まあまあ。プリ子さん、なんで無理って言ったの?」
プリ子:「転子さんが認定と専門のどちらも取りたいし、救急救命士とか臨床工学技士の資格も取りたいって言ったんです。それはさすがに現実的じゃないなと思って」
認子:「なるほどね。はい、2人とも、まずは深呼吸。はい、吸って~。吐いて~」
認子の合図に素直に従って、深呼吸をする2人。
転子・プリ子:「すぅ~、はぁ~」
認子:「少しは落ち着いたかな?まずね、プリ子さんの言うことは正しいと思う」
転子:「え~?」
認子:「でも、プリ子さんは言葉が足らなかったと思う。何で無理だと思ったのかを説明しなくちゃ。やる気があるのに、頭ごなしに『無理』って否定されたら、そりゃ誰だってイライラするよ」
プリ子:「あ・・・。確かに。転子さん、ごめんなさい。何で無理って言ったのか、説明させてもらっても良いかな」
転子:「はい・・・」
プリ子:「私が調べたことだから、もし間違ってたら、認子さん訂正してください。まずね、認定看護師になるには最低6ヶ月の研修と試験合格が必要、専門看護師になるには大学院に2年間行って試験合格が必要。しかも、経済的な負担なく資格を取得するには、病院内の選抜を勝ち残る必要があって、認定・専門のどちらも選ばれることはまずないと思う」
転子:「でも、自分で学費とか出せば資格取れますよね?」
プリ子:「そうね。でも、研修期間はほぼ働けないし、学費もかかる。もし、どちらの資格も自費で取るなら、学費・生活費とかを考えると、500万円くらい必要かも」
転子:「500万円・・・。無理だ・・・」
プリ子:「そうなの」
認子:「そうねぇ。私も病院が学費出してくれたし、基本給は支給してくれたから、認定の資格を取れたけれど、全部自費となると認定の資格を取ったかどうかわからないな」
プリ子:「そして、救急救命士とか臨床工学技士。確かに救急の現場で活躍できる資格だけど、救急救命士は学校に2年、臨床工学技士は1年通って、国家試験に合格する必要があるから、現実的に厳しいの」
転子:「そうなんだ・・・。プリ子さん、すみませんでした。確かに無理です。早とちりしてパワハラなんて言ってしまって、本当にすみません」
認子:「プリ子さん、すごい!いろいろ知ってるのね」
プリ子は顔が真っ赤になる。
プリ子:「実は・・・。私も新卒の時に転子さんと同じようなことを考えていて・・・。いろいろ調べたんです・・・」
転子:「プリ子さん、仲間じゃないですかぁ。なんか、一気に親近感!」
認子:「プリ子さんは、今何か資格を取ろうと思ってるの?」
プリ子:「えっと・・・。将来的に災害看護の専門看護師になりたいなって・・・」
認子:「おぉ!すごい!」
プリ子:「まずは、災害支援ナースの研修を受けようと思って。この前の募集に申し込みました」
認子:「いいね!目標に向かって一歩一歩進んでるね!」
転子:「私は、まだ『この資格に決めた!』っていうのがないです」
認子:「転子さんは、まだ救命に来て3ヶ月でしょ?だから、救命救急で働いていけば、どんな資格を取りたいかが見えてくるわよ」
転子:「そっか・・・資格取得はまだまだ先ってことですね」
認子:「そんなことないわよ。まずはBLSの講習から受けてみたら?それから、ICLSとかACLSとか少しずつステップアップしていけば良いと思う。小児看護に興味があるなら、PEARSとかPALSも良いね。」
転子:「なるほど。BLSって救命救急センターでの勤務経験があまりなくても受けて良いんですか?」
認子:「救命救急じゃなくても受けられるわよ。BLSとかACLS、ICLSとかも」
転子:「へぇ~。私の友達に救命救急志望の子がいるんですけど、その子も今のうちにその資格を取っておくと良いかもですね」
認子:「そうね。配属後にスムーズに仕事に慣れることができると思う」
転子:「よし、じゃあ私、その友達と一緒にまずはBLSを受けてみます」
認子:「プリ子さん、1年前くらいにICLSを受けていたよね?」
プリ子:「はい。来月には、ACLSを受けます」
認子:「私もとりあえずその辺りは一通り受けたな。あと、呼吸療法認定士の資格も持ってる」
プリ子:「あと私、DMAT隊員にも憧れています!認子さん、DMATの要請があると、ユニフォームを着て飛び出していくじゃないですか。あの時、めちゃめちゃカッコいいんですよね!私もあんな風に颯爽と動けるようになりたい」
認子:「いやいや、そんな。みんな頑張ってるなぁ。私も特定行為の研修を受けて、クリティカルケア認定看護師になりたいんだよね。私も頑張ろう」
転子:「はぁ~。お2人ともすごいなぁ。プリ子さん、本当に誤解してすみませんでした。なんか私、完全に空回りしていたみたいで恥ずかしい・・・。ていうか、救命救急で役立つ資格はたくさんあるんですね。資格マニアの血が騒ぎます!」
プリ子:「誤解がとけて良かった。気にしないで。私も新卒の頃は、なんかやたら肩ひじ張って、張り切っていた記憶があるから。もう完全に黒歴史よ・・・」
認子:「あぁ、そういえばそうかも。プリ子さんの新卒の頃、懐かしいね」
プリ子:「思い出さないでください、認子さん!」
転子:「とりあえず、私は1つ1つやっていきます。ちなみに、認子さんみたいにクリティカルケアの認定看護師の資格を取れば、給料は爆上がりですよね?プリ子さん、専門看護師の資格を取ったら、給料爆上がりだろうから、何か奢ってくださいね!」
認子:「何言ってるの?認定になっても給料はほとんど上がらないよ。夜勤が減る分、むしろ下がるかも」
転子・プリ子:「えぇ?まさか!」
認子:「まぁ、世の中そんなもんよ。救命救急で役立つ資格は給料目的じゃなくて、やりがい&自己満足!」
転子:「はぁ・・・。資格マニアになるの、やめようかな・・・」
救命救急の看護師に資格は不要でもこれを取ると役立つ&近道の資格
救命救急の看護師には資格は不要です。
看護師の資格を持っていて、救命救急センターに配属されれば、救命救急の看護師になることはできます。
でも、これから救命救急の看護師を目指す人におすすめしたい資格はあります。
今から紹介する資格を取得しておくと、救命救急センターに配属されてから役立ちますし、配属希望を出した時のアピールにもなるので、救命救急に配属される可能性が高くなるかもしれません!
BLSプロバイダー
BLSとは一次救命処置(Basic Life Support)のことです。心停止後の救命処置の基礎を習得することができます。胸骨圧迫などの基礎を学べるので、救命救急では確実に役立つスキルを身につけることができます。
認子は転子に「まずはBLSの講習を受けてみたら?」と勧めていましたよね。
BLSをしっかりと学ぶなら、AHA(アメリカ心臓協会)提携しAHA公認ライセンスを発行できる団体(日本ACLS協会など)のBLSプロバイダーコースを受講することをおすすめします。
BLSプロバイダーになるには
BLSプロバイダーになるには、特別な資格は必要ありません。
1日(6時間程度)の講習を受講し、試験に合格すれば、資格を取得できます。
ACLSプロバイダー
ACLSは二次救命処置(Advanced Cardiovascular Life Support)で、心肺停止や心拍再開直後の徐脈/頻拍、脳卒中、および急性冠症候群の認識・治療などを学ぶことができます。
救命救急センターに搬送されてくるCPA(心肺機能停止)に対して、医師と共通認識を持って初療に当たることができるようになります。
ALCSプロバイダーになるには
ACLSプロバイダーになるには、BLSプロバイダーの資格を持ち、受講前自己評価で70%以上の正答率に達する必要があります。
その後、2日間(16時間程度)の講習を受け、試験に合格すれば、資格を取得できます。
PEARSプロバイダー
PEARSは小児傷病者評価・病態安定化(Pediatric Emergency Assessment Recognition, and Stabilization)です。小児の異常事態を急変に至る前に発見し対応できるようになるための資格です。
患児が呼吸器疾患なのか、循環器疾患なのかを判断し、バイタルを取って、医師に簡潔に報告することを重点的に行います。
認子が言っていたように、小児看護に興味がある人だけでなく、小児看護に自信がない看護師さんにもおすすめです。
PEARSプロバイダーになるには
PEARSプロバイダーになるためには、特に資格は必要ありません。
1日(8時間程度)の講習を受けて、試験に合格すればOKです。
PALSプロバイダー
PALSは小児二次救命処置(Pediatric Advanced Life Support)です。
小児の心停止や呼吸器系・心血管系の緊急事態に対応できるスキルを身につけることができます。
認子も言っていましたが、救急看護の中でも小児看護に特に興味がある看護師さんにおすすめです。
PALSプロバイダーになるには
PALSプロバイダーになるためには、BLSかPEARSプロバイダーの資格を取得後、受講前自己評価で70%以上の正答率に達する必要があります。
2日間(18時間程度)の講習を受講し、試験に合格すると、PALSプロバイダーになることができます。
ICLS
ICLSは日本救急医学会が認定している資格で、「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することができます。
BLSよりも一歩進んだコースですので、BLSを取得後にICLSの資格を取得すると良いでしょう。
プリ子もこのICLSを受けたと話していましたね。
ICLSの資格を取得するには
ICLSは医療従事者であれば、だれでも受講することができますので、救命救急の看護師にもこれから救命救急配属になりたい看護師にもおすすめです。
急性期ケア専門士
急性期ケア専門士は、日本急性期ケア協会が認定している比較的新しい資格です。
急変発見時の初期対応や症状別のアセスメント、家族支援、災害時の救急医療などの知識を身につけることができます。
急性期ケア専門士になるには
急性期ケア専門士になるには、看護師として実務経験2年以上があれば大丈夫です。
急性期の経験でなくても構いません。
試験を受けて合格すれば、資格を取得できます。
災害支援ナース
災害支援ナースは以前からあった資格ですが、2024年4月からは「改正医療法・改正感染症法」に基づく資格・仕組みになり、看護協会管轄ではなく、国が管轄することになりました。
災害支援ナースとして登録すると、災害が起こった時に派遣要請に基づいて、被災地の看護師不足の場所に派遣されることになります。
DMATとは違うので、被災地で初療を行うわけではありませんが、救命救急で役立つ知識・スキルを身につけることはできます。
災害支援ナースになるには
災害支援ナースになるには、所定の講習を受ける必要がありますが、この講習の申し込みは施設単位になります。所属の病院で災害支援ナースの講習募集はないかを師長に尋ねてみると良いでしょう。
呼吸療法認定士
呼吸療法認定士(正式名称は3学会合同呼吸療法認定士)とは、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会による認定講習会を受講して、呼吸についての専門知識や技術を認められた人に与えられる資格です。
救命救急センターではARDSなど呼吸状態が悪く、人工呼吸器を使うことが多いので、呼吸療法認定士の資格は役に立ちます。認子もBLSやACLSを一通り取っただけでなく、呼吸療法認定士の資格も持っていると話していましたね。
呼吸療法認定士になるには
呼吸療法認定士になるには、実務経験2年以上あり、学会や講習会に出席して、12.5点以上の点数を取得している必要があります。その上で、認定講習会に参加して、試験に合格しなければいけません。
救命救急の看護師が資格を取るならこれ!おすすめの資格6選
救命救急の看護師が資格を取ろうと思った時におすすめの資格をご紹介します。
現在、救命救急で働いていて、前述の「救命救急看護師を目指す人におすすめの資格」をまだ取得していなければ、そちらをまず取得すると良いでしょう。
特に、BLS、ACLS、PEARS、PALS、ICLSは救命救急で働くならしっかり学んでおきたい資格です。
これらの資格を取得したら、ステップアップのために次のような資格を取得すると良いでしょう。
認定看護師
救命救急センターでより専門性を発揮するなら、次の分野の認定看護師の資格を取得すると良いでしょう。
- クリティカルケア認定看護師
- 小児プライマリ認定看護師
クリティカルケア認定看護師は、以前の救急看護と集中ケアの認定分野が統合したもので、小児プライマリケア認定看護師は以前は小児救急看護認定看護師だったものですね。
認子は統合前の救急看護認定看護師の資格を持っていますが、今後は特定行為の研修を受けて、クリティカルケア認定看護師になりたいと話していました。
このほか、救命救急で役立つ認定看護師の資格は、摂食嚥下障害看護認定看護師や感染管理認定看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師などがありますが、「救命救急に特化したい」なら、クリティカルケアか小児プライマリケアがおすすめです。
認定看護師になるには
認定看護師になるには実務経験5年以上(うち認定分野で3年以上)あり、半年以上の認定看護師の研修を受け、認定審査に合格して登録する必要があります。
専門看護師
救命救急の看護師が専門看護師を取得するなら、次のような分野をおすすめします。
- 急性・重症患者看護専門看護師
- 災害看護専門看護師
プリ子は災害看護専門看護師を目指していると言っていましたね。
専門看護師になるには
実務経験が5年以上(うち専門分野が3年以上)あり、看護系大学院修士課程を修了し、所定の単位を取得した後、認定審査に合格する必要があります。
診療看護師(ナースプラクティショナー・NP)や特定行為研修修了
救命救急の看護師は診療看護師(ナースプラクティショナー)の資格を取得したり、特定行為の研修を修了するのもおすすめです。
2015年から特定行為研修が始まり、研修を受ければ、看護師が行える医療処置の範囲が広がりました。診療看護師はさらに広い範囲で診療を行うことができ、プライマリ、プライマリ(老年)、プライマリ(小児)、クリティカルの4分野があります。
救命救急で働く看護師なら、診療看護師のクリティカル分野が特におすすめです。
診療看護師になるには、特定行為研修を修了するには
診療看護師になるには、5年以上の実戦経験を持ち、NP教育課程がある大学院を修了して必要な単位を取得した後、認定審査に合格しなければいけません。
特定行為研修は厚生労働省が指定した学校や病院で研修を受けて、試験に合格する必要があります。
JPTECプロバイダー
JPTECプロバイダーは日本救急医学会公認の病院前外傷教育プログラムです。JPTECでは病院前救急医療の現場におけるロード&ゴーの概念を理解し、各段階において必要とされる観察・処置を見落としなく迅速に対応できるようになるための資格です。
JPTECプロバイダーになるには
JPTECプロバイダーは1日の講習を受講し、試験に合格すれば資格を取得できます。
看護師資格を持っていれば誰でも受講できますが、コースの内容を考えると、救命救急である程度経験を積んでから資格を取得したほうが良いでしょう。
DMAT隊員
救命救急センターで活躍するなら、DMAT隊員になるのもおすすめです。
DMAT隊員は「災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)」のことで、自然災害や大規模事故が起こった時に厚生労働省や地域からの要請を受けて出動し、現場で医療支援を行います。
DMAT隊員は病院を飛び出して現場で医療活動を行いますので、看護師も高いスキル・知識・判断力を求められます。
認子はDMAT隊員で、プリ子はDMAT隊員に憧れていると話していました。
DMAT隊員になるには
DMAT隊員になるにはDMAT医療指定機関で働く必要がありますが、救命救急センターがある病院は基本的に指定医療機関になっていますので、救命救急で働く看護師はこの点はすでにクリアしています。
そのうえで、「日本DMAT隊員養成研修」を受けてDMAT登録者になると、DMAT隊員になります。研修を受けるには病院の推薦が必要ですので、師長にDMAT隊員になりたいことをアピールしておくと良いでしょう。
フライトナース
フライトナースはドクターヘリに搭乗できる看護師のことです。ドクターヘリは救命救急の花形とも言えるもので、フライトナースに憧れている人も多いと思います。
DMAT隊員同様に、病院を飛び出して現場に行きますので、高いスキル・知識・判断力が求められます。
フライトナースになるには
フライトナースになるにはまずはドクターヘリの基地病院の救命救急センターで働く必要があります。
そのうえで、実務経験5年以上、ACLSかJPTECプロバイダーを取得し、第三級陸上特殊無線技士の資格を取得して、ドクターヘリ講習会を受講しなければいけません。
救命救急の看護師が資格を取って違う方向から仕事をしたいなら?
救命救急の看護師が資格を取得して、看護師としてではなく、違う角度から救命救急の現場で活躍したいと思った場合は、救急救命士や臨床工学技士を目指すと良いでしょう。
「看護師と救急救命士のダブルライセンス、カッコよくない?」と転子のように安易に考える人もいるかもしれませんが、プリ子が説明したように救急救命士になるには養成学校に2年間通う必要があります(平成3年以前に看護師になった人は国家試験受験資格あり)。それから国家試験に合格しなければいけません。
臨床工学技士も救命救急の現場では重宝される資格ですが、看護師の資格を持っている人は養成学校に1年間通ってから国家試験に合格しなければいけないので、こちらも非現実的ですね。
だから、看護師としてではなく、救急救命士として、もしくは臨床工学技士として救命救急の現場で活躍したいと思う人にはおすすめです。
でも、転子のように「ダブルライセンスがカッコいい」という理由で資格取得を目指すのはおすすめできません。
まとめ
どうでしたか?救命救急の看護師からは色々な資格への道ができますね。それに、せっかく救命救急で勉強したことを資格という形にして自分に残して行くのも良いですね。
ところで、救命救急にいて勉強もしていて実務経験があれば資格はとりやすいとお話ししましたが、資格を取るには時間もお金もかかるので、資格の取得への支援体制が整った病院に勤務するのがお勧めです。
救命救急で働いているけど現状で資格を取りに行くのは難しいから転職を考えようかなという方や、資格をとってから救命救急で働きたいけど今の病院には救命救急はない、という方はぜひ転職サイトを活用してください。
転職コンサルタントに相談して資格取得の支援体制や資格取得者への優遇制度など、あなたのキャリアアップのプランに合った病院を見つけましょう!
執筆者情報
救命救急センターの看護師の求人はどこで見つければいいの? 編集部
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